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飯塚 遼馬

​高校2年生

​「危機感から目を背けていた」

 何が目的で1on1 collegeに入ったかっていうと、周りが帰国子女ばっかで、行動力ある人ばっかで、みんながすごかったから。例えば研究者や社会人にインタビューに行ってて、どうやってるんだろう、僕にはできないしなって思ってたんですよ。それで、自分を変えなくちゃ、何かきっかけを与えなきゃダメだなって思って。こういう人間になりたいとかもなく、ただ研究を進めたかったから、きっかけが何か必要だった。

 一歩を踏み出す力がなかった。「危機感」がなくて。esportsについても、自分が周りに対して遅れてるっていう危機感がなかったんですよね。でも、周りがすごくきらきら輝いて見えたんですよね。自分は特別頭が良かったわけでもないし、サッカーがめっちゃうまかったわけでもないし、ちょっとまとめ役とかやってたけど、それ以外に突出したことってなくて。

 おれこのまま将来どうなるだろうって考えたときに、なんかやらないとヤバいなっていう危機感。それで社会人へのインタビューも行こうって思ったし、1on1 collegeも入ろうと思った。

 考えてみると、危機感は持ってなかったわけじゃないですね。まずいとは思ってたんだけど、なんとなくそこから目を背けていた。そこに目を向ける後押しをしてくれたのは、確実に1on1 collegeなんですよ。

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 今、esportsで「〇〇大会に優勝しました」を証明するものがないので、まずはesportsの戦歴を保証できるポートフォリオをつくりたいんですよね。世界にも強い競合がまだ全然いないんです。ただ、そもそも問題は、海外に比べて日本は圧倒的にesportsの大会数が少ないことだから、簡単にesportsの大会を開催できるプラットフォームも開発しています。

 さらには参加者にとっても、esportsの大会情報が1つにまとまってると便利なので、1つのサービスですべてできるようにして、それで世界に入り込もうとしてる。日本はもう2〜3年で切り上げて、アジア展開しようというのが、インターン先のスタートアップ「RATEL」の考え方です。

 何のために大会をやってるかというと、RATELはesportsの大会を開催するためのプラットフォームを開発しているから、それをローンチしたときに、いかにユーザーを囲い込むかを考えなきゃいけない。そのときにウイイレのユーザーを囲いたいから、ウイイレで一番大きい大会になろうとしています。それが色んなゲームタイトルでできていたら、RATELのプラットフォームの普及率が上がって、大会も増える。そうすればesports市場が広がって、(賞金が増額するなどして)esportsに関わる人の幸福度が上がる、という思想の下でやっているんです。

 スピード感を求めているから、スタートアップっていう形で、事業やプロダクトをつくって、爆発的に成長させる。そうやって、esports市場を急激に伸ばさないと、今の日本のプロの人たちが、それこそ大した賞金も稼げずに、ぼろ雑巾みたいな使われ方をしてしまって、全く輝けないまま選手生命を終えてしまう。それが悔しいんですよ。

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(2020.1.7、学年は当時)

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