「もっとうまくなりたい

 勝利に貢献したい」

高橋 生さん

高校サッカー部副キャプテン

東京学芸大附属国際中等教育学校6年(高3)

在籍:2018.10 - 2020.5

#高校生 #サッカー部 #副キャプテン

(聞き手:長谷川、学年はインタビュー当時)

高橋くんもなんだかんだ、1年半くらい、定期的に1on1ミーティングをやったよね。覚えてないかもしれないけど、一番最初はテキストだけでやりとりして。

覚えてます、覚えてます。

 

別に隠すことでもないんだけど、おれらも初めてのことだったから、当初はテキストでやれるだろうと思ってて。でもすぐにやれないなと思って、3ヶ月くらいで今の対話に切り替えたんだよね。

 

最初のテキストの頃の話をすると、僕の国語力が足りないのがあると思うんですけど、言いたいことを伝えづらいじゃないですか。文面だとうまく伝わってなかったりとかあるから。あのときはちゃんと伝わってるかなとか思ってましたけど、対話になってからは、わかりやすくというか、会話の中で伝えられるから、コミュニケーションが密に取れるようになったのはよかったです。

 

おれもそう思ってるよ。(笑)

 

そうですよね。(笑)
あとは、話したいことを話せるというか、決められたことを話すというよりも、言うなれば友達との会話みたいな感じで。話したいことを話すことができるのは、すごいよかったです。だいたい1ヶ月周期でしたけど、テキストのときは1週間だったじゃないですか。ちょっと厳しいなと。(笑)
考える時間ができたから、その分やりやすくなったなという感じですね。

1on1 collegeをやってみて、自分にはどんな効果があったと感じてる?

 

やっぱりひとりで考えるよりも、今自分が思っていることを伝えて、客観的にというか、例えば何かわからないことがあったときに、何がわからないのかがわからない状況とかがあったりして。そのことを教えてくれるというか、気づかないところに気づける機会が増えたので、それはよかったと思いました。

高橋くんにとって、この1年半のハイライトは何だろう?

 

一番印象に残っているのは、始まってからずっと(学校での)課題研究についてがメインで、その相談の場になっていたのが、最近になって、より個人的な会話というか、自分自身にフォーカスした話をするようになったあたりが、一番印象に残っていますね。

 

おれもあれは印象的だったよ。高橋くんにとってはなぜそれが印象的だったの?

なんだろう。プラスの感情。個人的なこと、自分自身のことを話すようになったから、その前の研究メインの堅い感じより話しやすくなったんですよね。やりやすくなったというか。

 

おれにとって印象的だった理由は、高橋くんの新しいサッカー観が、対話を始めてからそれなりに時間が経ってから浮き彫りになったからなんだよね。それまでチーム全体や戦術的なことにフォーカスしていたのが、あのとき、それ以上に自分自身の、ひとりのサッカー選手としてのプレイや能力に、より強い関心とモチベーションがあることに気づいたわけで。驚いたよ。あれは変化なのかな?

 

僕的には変化だと思います。潜在的にあって気づいてなかったのかもしれないですけど。チーム全体とか、練習方法とか、そういう視点だったのが、自分自身の練習方法とか、自分はこれからどうするかみたいなことに考えがシフトして。シフトしてからは、自分基準で考えることが増えたから、その考え方をチームに活かすこともできるし、逆に当てはまらない人もいるから、柔軟な考えができるようになったのかなと思いました。

 

仮にそういうことを前から潜在的には持ってて、気づいてなかっただけだったとしても、自分的にはそれに気づいて変化が起きたわけだから、変化っていう方が合ってるかな。

 

おもしろいね。当時の話の流れもよく覚えてるんだけど、練習試合が増えた時期だった。試合の振り返りをいつも聞いてる中で、チーム全体だけじゃなくて、自分のプレイに対する振り返りもあるじゃん。その中でたまたま関心の所在について問うたときに気づいたことだったよね。

変化に気づけたこと自体もよかったけど、そのとき「自分のプレイにフォーカスすることは、チームのことを考えなくなることではなくて、プレイによって貢献するという、貢献の仕方の話だ」って言ってたのが、すごく記憶に残ってるんだよね。

 

そうですね。結構あそこから考え方が変わりました。それまでは本当に、チームのために、って考えていて。もちろんそれは今でもそうなんですけど、貢献の仕方という面で、より、個人的にもっとうまくなりたいとか、自分がみんなを引っ張って勝利に貢献したいという意欲が、あのあたりから上昇していきましたね。

 

すごくいい話だね。

 

代替わりもあって、新しい練習方法の話も出始めてる頃で、チーム的にもそのあたりから良い方向にシフトしてて。

 

そうそう! 練習試合が増えたし、代替わりしていろいろ試せるようになったし。

あとさ、久しぶりに勝ったんだよね。

 

はい。1年間くらいずっと負けてて。気持ちもですし、部活の雰囲気も含めて変わりましたね。いい感じでした。


 

高橋くんは大学受験に備えるため、「困ったときは頼らせてもらいます」と言い残して1on1 collegeのプログラムを終えました。コロナの影響で部活停止を余儀なくされ、引退もままならぬ状況ですが、いつでも戻って来られるよう門戸を開いて待っています。